ご自宅の防犯対策は大丈夫ですか?
空き巣の被害に遭うと、現金や貴重品を奪われるだけじゃなく心にも傷が残りますし、犯人と鉢合わせした場合は命の危険性もあります。
もしも防犯について少しでも不安なところがあるのなら、このサイトをぜひご覧になって対策を検討してみることをおすすめします。
まだまだ多い住居侵入窃盗
罪種 | 認知件数 | ||
---|---|---|---|
令和2年1月~ 9月 |
前年周期 | ||
侵入盗 | 34,102 | 42,407 | |
空き巣 | 10,537 | 14,195 | |
忍込み | 4,659 | 5,876 | |
居空き | 882 | 1,101 | |
金庫破り | 733 | 1,007 | |
学校荒し | 377 | 517 | |
事務所荒し | 3,020 | 4,063 | |
出店荒し | 4,190 | 5,102 |
警察庁公表 「犯罪統計資料」令和2年1月~9月と前年同期比
警察庁が公表している「犯罪統計資料」の(令和2年1月~9月)を見ると、侵入盗の総数34102件の内、空き巣が10537件と大部分を占めていることがわかります。
前年同期比よりだいぶ減少しているとはいってもまだまだ多いので、空き巣対策をしていくべきといえるでしょう。
空き巣を防ぐ4つの対策
01ディンプルキーに変換
一般的に使用されている玄関の鍵は「シリンダー錠」というものが使用されていますが、
シリンダー錠の中でも種類が分かれています。
・ピンシリンダー
鍵を見てもらって、先端の片側だけギザギザしているものは「ピンシリンダー」と呼ばれるタイプです。鍵穴の中にピンタンブラー(障害物)が上下に付いており、正しい鍵を挿入すればピンタンブラーのラインが揃って回すことができるという仕組みです。とてもシンプルな構造なので簡単にピッキングされてしまいます。
・ディスクシリンダー
続いて鍵の先端が両側ともギザギザになっているもの、こちらは「ディスクシリンダー」と呼ばれるタイプです。価格も安く複製も簡単にできます。一時期はディスクシリンダーが主流になっていました。近年ではあまりにも空き巣被害が多いということで、メーカーでも製造の廃止が進んでいるようですが、まだまだ多くの住宅に設置されているのが現状です。
・ディンプルキー
ピンシリンダーもディスクシリンダーも簡単に侵入されてしまうということで、代わりに出てきたのが「ディンプルキーシリンダー」です。 見た目は先端が丸く、表面にいくつもクボミがある鍵です。 ピンシリンダーはピンタンブラーが上下のみ付いているのに対し、ディンプルキーシリンダーは上下左右斜めとあらゆる方向にピンが付いており、非常に複雑な構造となっています。 ピッキングに慣れた人でも開錠するのに10分以上かかるといわれているので、かなり防犯性に優れたシリンダーといえます。 現在ピンシリンダーやディスクシリンダーを設置しているのであればディンプルキーに交換することをおすすめします。
02電子錠を取り付ける
防犯性の高い鍵といえば電子錠もおすすめです。電子錠とは、電気(電池)によって施錠解錠させる鍵のことです。 鍵穴がないので、そもそもピッキングができず不正侵入することができません。
また、だいたいの電子錠がオートロック機能を備えているので、閉め忘れの心配もなく防犯性は高いといえます。
それぞれの環境に合わせたタイプを選んで、防犯性と利便性の両方を兼ね備えた電子錠を取り付けましょう。
おすすめの電子錠はこちら03ワンドアツーロックにする
ワンドアツーロックとは、ひとつのドアに2つ以上の鍵を取り付けることです。
空き巣犯は侵入するのに5分以上かかると侵入することをあきらめる、また5分以上かかりそうな家は最初から狙わないといった傾向があるといわれています。
ひとつのドアに2つ以上の鍵を取り付けると単純に開錠に時間がかかるだけじゃなく、空き巣犯に「この家は防犯対策をしている」と印象付けることにもなります。
犯罪を未然に防ぐという意味でもワンドアツーロックはおすすめです。
ワンドアツーロックの詳細はこちら04防犯フィルムを貼る
警察庁が掲載している「手口で見る侵入犯罪の脅威」によると、一戸建住宅または3階建以下の共同住宅の侵入口として「窓」が第1位となっています。共同住宅の4階建以上も「窓」が第2位なので、空き巣の対策をするなら窓の対策をすることが重要だといえます。
窓の侵入手口としては無締りが最も多いので、少しの外出でも油断せずに施錠するようにしましょう。
無締りの次に多いのがガラス破りとなっています。防犯フィルムを貼ることで窓の強度が増して防犯力が上がります。
防犯フィルムの貼り方はこちら賃貸住宅は管理会社の許可が必要
ここまで空き巣の防犯対策を紹介してきましたが、賃貸住宅にお住まいの方は注意点があります。
実は鍵を交換する、あるいは設置するなどの場合は、大家・管理会社の許可が必要です。
部屋を借りたときに最初から備わっていた物の所有者は、貸主である大家・管理会社となっています。連絡もせず勝手に交換などをしてしまうと契約書に記載されている内容によっては契約違反になってしまう可能性があります。
必ず前もって大家・管理会社に相談し、許可を得てから交換などをするようにしましょう。